こんにちは。テクノロジー本部に所属しています、吉田です。社内エンジニア向けイベント運営のスタッフもやっています。
この記事は、アドベントカレンダー12月5日分の記事です。 qiita.com
社内ハッカソンでつくったものを自慢させてくれ
弊社では社内ハッカソンを開催しています。
2017 年 3 月からはじまり、これまでに 8 回開催しました。自分は 1 回目から 4 回目までを参加側、5 回目以降をイベント運営スタッフ側として関わっています。
過去 4 回参加した中の思い出深い作品 2 つを紹介、というか自慢させてください。
1. 声で解錠するスマートロックシステム(スマートスピーカー + スマートロック)
第 2 回のハッカソンで作った「声で解錠するスマートロックシステム」。テーマがスマートスピーカーで、声を入力値として使った何かを作ろうと思いスマートロックシステムと組み合わせました。
アプリから「ゴマ」というパスワードを作成すると、スマートスピーカーに「ひらけ、ゴマ」と呼びかけるだけで解錠できるというものです。パスワードは単語であればなんでもOKです。「ミカン」と作成すれば「ひらけ、ミカン」で解錠できます。
当時あったスマートロックシステムは便利だけど、スマホや IC カードを持ってないと使えませんでした。スマホや鍵も持たずに解錠したいというアイデアからこのシステムを作りました。
ただ、スマートスピーカーと既存のスマートロックシステムをつなげるだけじゃ物足りないなと感じ、鍵を開けるハード部分も自作しました。Raspberry Pi を使用し、スマートスピーカーからのリクエストを受け取ったらモーターを回転させて解錠するというシンプルなものです。
鍵を回すという動きがかなり難しく、最初に用意しいたモーターではパワー不足で解錠できないことにハッカソンの終盤で気づくというアクシデントもありました。そんなドタバタな作業も楽しく、このときのハッカソンでハードウェアを作るという魅力に取り憑かれたことが思い出深いです。
できあがった瞬間、チーム全員が「これは超大作だ!声を使ったワンタイムパスワード、Voice One Time Password(VOTP)超いいじゃん!」と自信満々。そのままプレゼンに臨みましたが、結果は箸にも棒にもかからず終了。入賞すらできず、チーム全員で肩を落としました。
2. スマートゴミ箱(Azure Cognitive Service + ゴミ箱)
第 3 回のハッカソンで作った「スマートゴミ箱」。ハッカソンのテーマが Azure Cognitive Service で、Azure Cognitive Service にある画像解析を使ってゴミの分別をするシステムを作りました。
第 2 回でハードウェアの魅力に取り憑かれ、第 3 回ではゴミ箱を作ることに。でもゴミ箱を作るだけじゃ味気ないし勝てなさそうだなと思い、「ゴミの分別判定をするアプリを見せる → 分別から捨てるまでを全て自動で行うゴミ箱を登場という構成なら勝てる!」と踏んで挑みました。
結果は 3 位。
このときも、できあがった瞬間に優勝確実!と信じていたので入賞した嬉しさよりも、勝てなかった悔しさが残りました。
ただ、プレゼンでゴミ箱を動かしたときに多少の笑いと、それなりの拍手がもらえたことの満足感は今でも思い出します。
自慢以外の話もさせてくれ
自慢ばっかりだと鼻につくので、ハッカソンに参加して感じたこともまとめます。
ハッカソンは楽しい
何よりも楽しいです。自分たちでアイデアを具現化していく過程がとても良い体験。
審査員が社長や副社長と、かなりのお偉いさんたちばかりでプレゼンは緊張するけど、何よりも自分たちの考えた・作ったものをぶつけられるという瞬間はたまりません。
ハッカソンは実力を試す場所
第 1 回目のハッカソンに参加した理由の 9 割は副賞に目がくらんだこと、残り 1 割は自分たちの技術力をがどれほど通用するか知りたかったことです。
エサに釣られたという理由が大きいのは事実ですが、当時新卒入社 5 年目の自分はどれくらい通用するのかを知りたいという思いも強くありました。
結果として優勝できて自信がつけられたし、たとえ優勝できてなくても次こそ力を証明してやろうという気持ちになれたんじゃないかなと思います。
そして自分よりも、もっともっと優秀な同期や後輩がいて、面白いアイデアを実現できるやつらがいるんだということを知ってもらえたのが嬉しかったです。一緒に参加してくれたみんなも自信をつけてくれていたら本望です。
社内ハッカソン、開催予定
2022 年以降、久しく開催できていなかった社内ハッカソンですが 2025 年に開催を予定しています!
年次や職種にかかわらず、どんどんみんなに参加してほしいです。ハッカソンを通じで自分たちの仕事の楽しさに気づいたり自分のちからに自信を持ってもらいたいです。
参加するハードルが高いのも事実です。「ハッカソン出てみたいけどアイデア思いつくか心配だな」とか「自分はそこまで技術力がないしなあ」など思うでしょう。1 回目の社内ハッカソンに参加するときの自分がそうでした。
そんなハードルを少しでも低くして多くの人に参加してもらえるよう運営スタッフとして働きかけていけるよう頑張ります。