はじめまして、エムティーアイのhimoです。
今回は、ルナルナのユーザビリティテストについてのお話をします。
ルナルナの各サービスでは、
ユーザビリティテストをタイミングに応じて実施しています。
ユーザービリティテスト実施のタイミング
- 新機能追加/大幅な機能改修があるとき
- 新規リリース前の全体的なユーザービリティ確認
- GAやユーザーインサイト等の定量データでは追及しきれない事実を確認したいとき
実施手法
★単純な操作感のチェックテスト
⇒ペーパープロトやprottなどモックを利用して単純に使い勝手の良し悪しを確認するテスト
★個別モニタリングテスト
⇒ターゲットユーザーとなる被験者を集め、進行役と被験者1対1の状態でテストを実施。
企画・デザイン・開発といったプロダクトチーム全体でモニタリングを行い、課題発見~改修までつなげるためのテスト
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操作感チェックテストはデザイナーであればほとんどの方やっていると思うので、
今回は「個別モニタリングテスト」について。
はじめに、
- 「テスト実施の目的」
- 「ターゲットのスクリーニング条件」
- 「UXと操作の検証ポイント」
を設定します。
これは、何のためにやるのか、
どういう人にこの機能を使ってもらうのか、
きっとこう感じて、こう使われるはず
と言った概要をチームが共通認識を持ってモニタリングする必要があるために設定しています。
=例=
今回のテスト目的:
新規機能を導入することで、既存機能の操作に不都合が起きないかを確認して、改修点を把握する
ターゲット:
いずれは妊娠を考えているが、まだ妊活を始める意識は無い、
20代後半の既婚、ルナルナLite利用暦1年以上のユーザー
検証ポイント:
追加された入力項目に対して、どのように感じるか、スムーズに入力に進めるか
なんでやるのか
- 進行担当が、アドリブで操作誘導に近い話をしてしまう!
- モニタリング担当が、主観で課題を書き出してしまう
- 課題の優先順がぼやけてしまう
といった、問題を避けるためです。
上記を決めた後に、
- 存在するユーザーパターン見える化
- 検証対象とする画面遷移ピックアップ
- モック環境/実装済み環境どちらでテストするのか
- スクリーニング条件にあわせた被験者集め
- テストタスク作成/シチュエーション作成
- モニタリング用の画面遷移図作成
- モック作成
- タスクごとの確認ポイント洗い出し
等々
正直、テスト実施よりも、準備に1番時間がかかります。
実際のテスト時はこんな感じ
実際のテストはこんな感じ。
機材をPCにつないで、「many cam」というソフトを利用して、撮影を行います。
テストルームには、司会進行役と、被験者が1対1で入ってテストします。
それを、別室のモニタリングエリアで待機するチームメンバーが
ライブ中継を見ながら、付箋に検証ポイントが できたorできない、
気づき、被験者の発言を書き出して、壁に貼っていきます。
amazonで買った3000円くらいのマイク内臓のカメラ2台をセッティングして結構DIYな感じでやってます。
それでテスト終了後に、貼り出した付箋のグルーピングをして、コアな課題を洗い出して、解決すべき優先度を決めていきます。
まとめ
メリットとしては、
- 改修点の見極めと、対応の方向性決定までが早くなった
- リリースしてから検証orテストしてからリリース、場合はありますが、事前のリスク把握ができるようになった
- 実際に利用するお客様を見て声を聞くことで、チーム内でユーザー像の共通認識が持てるようになった
と言う感じです。
それではまた次回~