チームビルディングの混乱期を乗り越えるには

はじめに

はじめまして。アプリ開発支援部のタンと申します。Androidアプリの開発を担当しております。

約半年間のアジャイルトレーニングを受け、学んだチームビルディングのタックマンモデルの混乱期について話させていただきます。

チームビルディングが必要な理由

なぜチームビルディングが必要になるのか。チームビルディングはスクラムチームの立ち上げを計画する際、最初のステップであり、チームメンバー間の信頼関係を構築し、チームとして仕事の成果を出し、メンバー間のコミュニケーションスキル向上・チームの効率化・問題削減などの効果があるからです。 チームビルディングにおける発展段階のモデルはタックマンモデルを用いています。

タックマンモデルで一番重要なステップはどこか

タックマンモデルとは、1965年にブルース・W・タックマンという心理学者が提唱した手法で、チームビルディングの発展を5段階に分けて行います。チームビルディングはスクラムチームを立ち上げるときだけでなく、立ち上げる途中でもさまざまな問題の解決を行って理想のチームにしていきます。

5段階の中で最も重要なのは混乱期です。混乱期は個々の仕事の進め方や考え方に違いが生じ、意見や主張がぶつかってしまう段階です。例えば、目的やお互いに対する期待のすれ違いが起こりやすいです。

混乱期を乗り越えるには?

混乱期に適切な対処をしないとチーム作りが上手くいかないケースが多くなります。混乱期を乗り越えるために、メンバーの役割・チームの目的を明確化し、メンバーに理解し合うためのコミュニケーションの機会を用意する必要があります。

メンバー同士の共同作業やコミュニケーションは、なにも業務だけから培われるものではなく、遊びや生活を通じて人間関係を醸成していくことも必要です。業務以外の時間を使って野外のアクティビティ・イベントやランチ会などでコミュニケーションを取ることもオススメです。

他に業務時間内にチームビルディングゲームをするのも短時間でいろいろな意見・考えをぶつけて、一緒に問題を解決するので、チームメンバーの理解度・チームの統一感を高められます。

自分が参加した2回のチームビルディングゲームを紹介します。

Lost at Sea ゲーム ​

Lost at Seaゲームはチームの合意形成を行うゲームです。

ゲーム内容:

あなたと友達は大西洋横断旅行中に不幸なことに岸から何百kmも離れた海域で乗っている船が沈みかけています。救出を待つ間に手元に残っている10個のアイテムに優先順位をつけていきます。

まずは自分で優先順位を付け、その後グループで優先順位を付けて、お互いの意見を交換します。

意見交換の際に自分の考え方を述べたり、相手の意見を聞いたりするため、コミュニケーション方法を学習できます。 このゲームは模範解答が用意されていて、模範解答に近い優先順位を考える分析スキルの向上もできます。

NASAゲーム

NASAゲームもチームの合意形成を行うゲームです。

ゲーム内容:

月に不時着した宇宙飛行士という設定で、320km離れた母船に戻るため15個のアイテムに対して優先順位を付けます。

ゲームルールはLost at Seaゲームと同じですが、アイテムが10個から15個になって、ゲームの難易度が高くなっています。その代わり、ディスカッション時間が5分、長いです。

まとめ

2つのチームビルディングゲームはどちらも合意形成のゲームですが、Lost at Seaゲームに比べて、NASAゲームの方が、チームメンバーが自分の役割・ゴール・進行方向をすぐに明確にでき、メンバー全員が意見を多くあげ、意見の衝突も増えましたが、全員が納得できる回答ができました。

このアジャイルトレーニングを受けて、スクラムチームの立ち上げを計画する際、チームビルディングではたくさんの意見・考えがぶつかり合いますが、それはチームメンバーを深く理解する機会になると分かりました。協力して混乱期を乗り越えられれば、いいチームになると思います。

はじめてのブログ投稿で拙いところもあったかと思いますが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

出典、参考

Lost of Sea : 部内のチームビルディング資料参考

チームビルディングでファシリテーターである私が初めに話すこと|タックマンモデル | 今が最高のプレゼント Present is the best gift

コンセンサスゲーム「NASAゲーム」

タックマンモデルとは?チームを上手く機能させるための方法を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス