Mindful Engineer(見習い)の黒木です。
エンジニアとしてこんなことはありませんか?
ビジネス環境の変化が激しい
↓
要求の変化も激しい
↓
ストレスが増える
↓
集中力が減る→感情が乱れる
↓
創造的な思考ができない
さらにWork–Life balanceのLifeの課題・問題も入ってくると、平常心で物事を判断することがなかなか難しくなってきます。
そんな中、私は2年前にGoogleのマインドフルネスメソッドSIY(Search Inside Yourself)に出会い、BrainTechなどと呼ばれる脳波測定デバイスMUSEを活用してマインドフルネスを実践したところ、感情の変化を客観視できたり、ストレスを軽減させたり、集中力がアップしたりしました。
そこで7月の社内エンジニア向けイベントHacker's HourにてLightning Talkの機会があったので、 MINDFULNESS for Engineers(エンジニアのためのマインドフルネス)というタイトルでお話をさせていただきました。
その時のスライドがコチラ
繋がるときには繋がるもので、このイベントを観に来てくれていた同僚の石井さんから「ヤフーにマインドフルネスを展開した中村 悟さんを知っているよ」と声をかけてもらい、早速、お話を伺いにいきました。
そこで中村さんと意気投合して、エムティーアイでも社内エンジニアを中心にマインドフルネス研修をやろう!となり、9月の体験会を経て、10月から12月まで合計8回のマインドフルネス研修を実施しました。
マインドフルネスとは「意図をもって、評価・判断することなく、今、この瞬間に完全な注意を向けた状態」。
研修前半は呼吸に意識を向ける→それた注意を呼吸に戻す→雑念を手放す→注意がそれたことに気づく(メタ認知)のトレーニングです。
中村さん曰く「マインドフルネスは筋トレみたいなもの」。 なるほど、私が2年間やってきたことはメタ認知能力アップだったんだなと実感。
研修後半はジャーナリング(書く)することで、(主に呼吸で)意識を集中focus することから、逆に集中を外すテクニックを認知cognitiveしたり、ウォーキング(意識して立つ、歩く)して認知cognitive の臨界点を知ったり、干し葡萄を食べながら観察しながらのマインドフルネスをしたり。
個人的には中村さんの研修を通じて、瞑想は手法の一つであり、マインドフルネスはもっと広いことを指していることにハッとさせられました。
研修に参加したメンバーの感想
- マインドフルネスを全く知らないレベルから知っているレベルになった
- 階段を登った感覚までは到達できていないが、マインドフルネスに対しての見方が変わり、興味がでてきた
- 数年間、呼吸とボディスキャンのマインドフルネスに取り組んできたが、他の方法(聞く、歩く、食べる)も知ることができ、マインドフルネスに対してもっと関心がでてきた
そんな研修終了の懇親会で、このまま終わっちゃうのはもったいない、ゆるく続けていきたい、という声もあり、エムティーアイのクラブ活動としてマインドフルネス部が立ち上がりました。
立ち上がったばかりですが、他社のマインドフルネス・コミュニティともコラボしたいので宜しくお願いいたします。
ちょっと待った~~~!
大事なこと~~~!言うの忘れてた~~~~~~~
プレゼンティーズムの話だあああああああああああああああああああああ!!!!!
さて、研修開始、終了時にプレゼンティーズム(Presenteeism)のWHO-HPQ(世界保健機関 健康と労働パフォーマンス に関する質問紙)評価をしました。
プレゼンティーズムとは、社員が出勤しているものの何らかの身体的・心理的不調によって発揮されるべきパフォーマンス(職務遂行能力)が低下している状態のこと。
つまり、マインドフルネスを8週間続けた前後でプレゼンティーズムの変化はあるのか?という評価です。
結果(n=15)、自己比較では24%増、他者比較では約10%向上したと言えました。
■プレ 開始前
・絶対的プレゼンティーズム:46.67
・相対的プレゼンティーズム: 0.95
■ポスト 終了後
・絶対的プレゼンティーズム:58.00(124%)
・相対的プレゼンティーズム: 1.06(111%)
そんなわけで、エンジニアに限らず社員のプレゼンティーイズム向上にマインドフルネスは有効かもしれませんよ。