部内で生成AI利用活用事例を発掘しました!何をつかっている?どんな使い方をしている?

この記事はエムティーアイ アドベントカレンダ2024の12月21日分の記事です。 こんにちは、スマートコンテンツ事業部に所属している友末です。

はじめに

みなさん、こんにちは!最近、生成AIの話題で持ちきりですよね。ChatGPTやMidjourneyなど、様々な生成AIツールが世間を賑わせています。でも、こんな疑問を持っていませんか?「実際のビジネスシーンで、生成AIってどう使えるの?」

実は、私たちの部門でも、すでにいくつかの生成AIツールを積極的に活用しているんです。これらのツールが、日々の業務にどんな変化をもたらしているのか、気になりませんか?実はこの記事もAIツールの助けを借りて執筆しています。

今回は、私たちが実際に使っている3つの生成AIツールについて記事に残します。どんなツールなのか、どんな場面で使っているのか、そして私たちの仕事にどんな変化をもたらしているのか、具体的にご紹介していきます。

1. 社内AIチャット:対話型AIによる業務効率化

社内AIチャットとは

社内AIチャットは、ChatGPTに似た対話型AIシステムで、自然言語処理を活用して、ユーザーとの対話を通じて様々なタスクをサポートします。

主な使用例と使用者の声

  1. 情報検索と要約:社内文書や社外の仕様書、各種数値データから必要な情報を素早く抽出し、要約することができます。短い資料は直接添付をし、長い文章に関してはRAG(検索拡張生成)を用いて、情報の解析ができます。
    「数10ページを超える長大な仕様書から必要な情報を探さなければならなかったのですが、社内AIチャットに読み込ませることで核心部分を抽出してくれました。」

  2. アイデア生成:ブレインストーミングセッションでの新しいアイデアの提案や、問題解決のための創造的なアプローチの提示に活用されています。マーケティング戦略やビジネスモデルをAIに考えさせることで新たなひらめきが生まれます。
    「とあるマーケティング戦略について、なんとなくAIチャットに相談してみたところ、見落としていた視点からのアイデアをいくつも提案してくれてました。」

  3. 文書作成支援:レポートや提案書の下書き作成、文章の校正、スタイルの調整などを行えます。言葉の微調整や表現の改善にも対応できます。
    「提案書作成で、AIチャットを使って表現の改善を試みました。『もう少しインパクトのある言い回しを考えて』と指示したところ、私の意図を汲んだ魅力的な表現に書き換えてくれました。」

  4. コードレビュー補助:プログラマーのコードレビューをサポートし、潜在的な問題点や改善案を提示します。システムプロンプトを用いることで、「ベテランのプログラマーになりきって」など、ふるまいを変えてコードレビューすることも可能です。
    「AIチャットに『ベテランのプログラマーになりきって』レビューを依頼したところ、私が見落としていた潜在的なバグや、パフォーマンス改善のヒントを的確に指摘してくれました。」

  5. 議事録生成: 会議の文字おこしデータを利用して、議事録を作成します。プロンプト次第で文字おこしデータから様々なこと(この会議で決まったこと、この会議の目的・ゴール等)を分析できます。
    「一度議事録を作成した後に、『ここについてもう少し教えてほしいと』指示をしたところ、より詳細な内容を知ることができました」

2. Microsoft 365 Copilot:生産性向上のための統合AIアシスタント

Microsoft 365 Copilotとは

Microsoft 365 Copilotは、Microsoft Officeスイート全体に統合されたAIアシスタントで、Word、Excel、PowerPoint、Outlookなどのアプリケーションでシームレスに動作します。

主な使用例

  1. 情報検索と要約:Microsoft 365 Copilot の職場モードを利用して、社内資料の検索とその要約を生成します。
    • 曖昧な記憶でも資料を検索 : キーワードだけでなく、内容の概要から関連文書を特定できます。
      「『この資料どこにあったけ?資料の名前は覚えていないけど内容は覚えている』といった曖昧な情報からも資料を検索することができました。」
    • 過去の議論の追跡 : 長期間にわたる議論や決定事項を素早く振り返ることが可能です。
      「『過去にこの仕様について議論したことがあるか?』といったあいまいでもいいので議論があったかどうかの事実確認を行う際にとても便利でした。」

Microsoft 365 (Office)

  1. 会議で決まった次のアクションを確認する:Microsoft TeamsのCopilotで会議の要約を作成できます。
    「Microsoft TeamsのCopilotで会議の要約を作成してみたところ、フォローアップタスクの項目に次のアクションがリストアップされていました。誰が何をやるべきかが一目でわかるので、『あの会議で何を決めたっけ?』と後から振り返る手間が省けて便利でした。」

  2. 表データの作成:ChatGPT等の対話型AIシステム同様、「表形式でデータをまとめて」等の指示で、表データを作成できます。
    「Microsoft 365 Copilotで表データを作成したところ、Excelファイルに出力することができとても便利でした。」

3. GitHub Copilot:開発者の生産性を加速するAIペアプログラマー

GitHub Copilotとは

GitHub Copilotは、AIによるコード生成ツールです。開発者のコーディングプロセスをサポートし、生産性を大幅に向上させます。

主な使用例と利用者の声

  1. コード補完:開発者が入力を始めると、関数やクラス全体を予測して提案します。
    「変数名、関数名から処理を予測してくれ、プロトタイプを生成するのは非常に便利でした。」

  2. ドキュメンテーション生成:コメントやドキュメント文字列の自動生成をサポートします。
    「コメントだけでなく、JSDocを作成する時にも使用でき、非常に便利でした。」

  3. バグ修正支援:エラーメッセージを基に、修正案を提示します。
    「エラーメッセージへの質問はChatGPT等でもできますが、VSCode内で質問できることでが便利です。また、その変更内容をソースコードに反映させることもできました。」

  4. テストコード生成:実装されたコードに基づいて、ユニットテストの雛形を自動生成します。
    「簡単にテストコードのプロトタイプが生成できるので、後はそこから修正していけばよく非常に便利でした。」

  5. コミットメッセージの自動生成 : 変更された部分のコミットメッセージを自動生成します。GitLensを用いることでフォーマットされたコミットメッセージも自動生成できます。
    ※詳しくは明日の記事で解説します。

終わりに

本記事では、当部門で活用している3つの生成AIツール(社内チャット、Microsoft 365 Copilot、GitHub Copilot)を紹介しました。

生成AIのおかげで、面倒な作業がスムーズになり、情報探しや文書作成、プログラミングまで、仕事を支える頼れる味方になってくれます!

まだ部内で生成AIを活用している人は限られていますが、少しずつ利用が広がりつつあり、今回紹介した活用例は、部内で活発的にAIを使用している方の使用例です。
今後はこの活用例を、まだ生成AIを使ったことがない、あまり使っていない人にお届けし、部内でのAI活用を推進し、業務効率の向上およびAI利用のリテラシー向上を目指していきます。