※この記事は「エムティーアイ Blog Summer 2026」の 6/22 の記事です。
こんにちは、AIオーケストレーションエンジニアリング部の涌井です。
先日、Microsoft Build 2026 に現地参加してきました。 今回の記事では、現地の様子や印象に残ったセッションや感想についてご紹介します。
なお、エムティーアイでは、毎年Microsoft Buildに参加しております。 昨年の記事はこちらです。
- Microsoft Build 2025に参加しました - エムティーアイ エンジニアリングブログ
- 2025 MS Buildに参加したのをきっかけにAI学習 - エムティーアイ エンジニアリングブログ
目次
Microsoft Build の概要
Microsoft Build は、Microsoftが2011年から毎年開催するカンファレンスイベントです。
参考: Microsoft Build - Wikipedia
AI・クラウド・開発ツールなど最新技術のセッションが数多く行われます。
- 開催日程: 2026年6月2日〜3日(現地時間)
- 開催場所: フォートメイソン・センター/オンライン配信あり
- 公式サイト: Your home for Microsoft Build
- 参加人数: 約2,500名 (参考: マイクロソフト Build 2026のハイライト? 7つの自社開発AIが自律性を加速、量子チップは1,000倍の飛躍を遂げる)

参加した経緯と筆者について
普段、私はフロントエンド開発を中心とした業務を行っています。 しかし、AZ-204・AZ-900を取得した経緯もあり、「行ってみたい」と手を挙げました。すると、上司に快くOKをいただき、新卒3年目ながら行けることになりました。 また、業務はフロントエンド中心ですが、コード管理にはAzure DevOpsを使用しています。バックエンドでもAzureのサービスを利用しており、関わる機会はある状況でした。 なお、英語についてはほぼ初心者(高校生時代に英検2級を取得した程度)という状態でした。
現地への移動
サマータイムの時期なので日本とサンフランシスコの時差は16時間あります。 成田空港から18時頃に離陸し、現地の13時頃に到着しました。 今回は、Microsoft Build参加のためのツアーを利用して参加しました。 空港からホテルへはバスで移動し、道中では、ツアーガイドの方が景色を見ながら色々説明してくださいました。

ツアー
初日の到着後すぐ、Boudin Bakeryというところで、昼食を食べました。 有名なクラムチャウダーとパンをいただき、ハンバーガー、チキン、パスタの中から1つを選び注文しました。 また、デザートとしてアイスクリームが出ました。 同じくツアー参加者の皆さんに自己紹介などをして、交流できました。




また、Microsoft Build 2日目(現地到着後3日目)にはJapan Networking Partyがありました。ツアー参加者と、申し込みをした日本の方々が飲み物を飲み交わしながら交流する場です。 中ではライトニングトークもあり、交流しつつ、学びも深められました。
セッション
キーノートを含む多数のセッションがオンラインでも配信されており、アーカイブはこちらから確認できます。 私は、ライトニングトークやラボ、テーブルトークなど、録画・配信なしの現地限定セッション中心に参加しました。 その中で印象に残っているセッションを、感想と共に一部紹介します。
Hands-on with the latest Cobalt VMs – from code to cloud deployment
概要
最新のAzure Cobalt VMを実際に操作してみましょう。 まずは最初のCobalt VMをプロビジョニングし、クラウド上でArmがどのように動作するのかを探ります。 次に、Dockerを使用してマルチアーキテクチャのコンテナイメージを構築し、ACRにプッシュして、Cobalt VM上で動作するAKSクラスターにデプロイします。続いて、Arm環境へのビルド、テスト、デプロイを行うCI/CDパイプラインを構築します。 さらに、フルスタックのWebアプリケーションをデプロイし、Arm上のONNX Runtimeを使用してAI予測を提供します。 このセッションを終える頃には、Cobalt VM上で開発を行う準備が整っているはずです。
※セッションページからGoogle翻訳で日本語訳して引用。
内容
Cobalt 200 VMを使用したラボです(2026年6月2日にEarly Access Preview開始)。 セッション冒頭に Cobalt の概要スライドがあり、その中で、スペックやパフォーマンスなどについて説明されました。


そして、参加者はそれぞれ用意されたPCを利用してこのラボのワークにそれぞれ取り組みました。

以下の画像のようなECアプリを、AzureのCLIコマンドを利用しながら、デプロイしていく手順を体験しました。
引用: dotnet/eShop: A reference .NET application implementing an eCommerce site
もちろん、ラボは全て英語です。ただ、ブラウザから確認できる形なので、自動翻訳を利用すれば困ることなく参加できます。 実際のワークの様子は、以下のような感じです。

学び・感想
私は普段、Azureのインフラ周りに本格的に関わる機会は少ないので、ラボでCobalt VMの便利さを体験できてよかったです。 ラボの中では、既存のECアプリをコードを変えることなく、そのままCobalt VM上にデプロイできました。 はじめにローカルで動かし、それをそのままデプロイしていくというような感じで、非常に速いスピード感でした。 また、ECアプリの写真右下にある、カスタマーサービスチャットボットの箇所では、LLMを利用しました。 その際、GPUを使用せずに、CPU上で実行されたということと、非常に返答が速いというところに感動しました。 速い理由は「プレフィックスキャッシュ」にあるそうです。オフにした状態での体験もしましたが、その違いは歴然でした。 Azureに関して初心者な私ですが、ラボ自体、新たな知見と体験を得ることができ、自分にとって良い体験となりました。
参考資料:
- Hands-on with the latest Cobalt VMs – from code to cloud deployment
- microsoft/Build26-LAB512-hands-on-with-the-latest-cobalt-vms-from-code-to-cloud-deployment
Building Strong Community Connections
概要
強固なコミュニティは偶然に生まれるものではありません。 有意義な繋がり、学びの共有、そして継続的な参加を通して築かれるものです。 ユーザーグループ、カンファレンス、オンラインフォーラム、ソーシャルメディアグループがどのように連携して、人々が互いに学び合い、関係を築き、影響力を高め合う、活気に満ちた、支え合いのある技術コミュニティを構築できるのかを探ってみましょう。 対面とデジタル空間の両方で、繋がりを育み、参加を促し、コミュニティを強化するための実践的なアイデアを学びます。
※セッションページからGoogle翻訳で日本語訳して引用。
内容
このセッションは、写真のような向かい合わせになって座りながら会話する、対話形式でした。

最初に参加者が1人ずつ簡単に自己紹介した後、テーマに沿って問いを投げかけながら、議論が進んでいきました。 こちらももちろん全て英語で会話が行われていましたが、スマホの同時翻訳機能でなんとか理解しながら参加しました。 こちらの中で、最初は熱量のお話や社内コミュニティの状況などが話されていました。 その中で、最近AIエージェントが発達していることについて話題になりました。 やがてコミュニティはどう変わっていくのかという話で盛り上がっていきました。 話の中で、以下のように書き込みしながら話が進みました。

学び・感想
初めは、コミュニティにおける熱量の大切さや運営方法についての話でした。その後、AIエージェントの話へと移っていきました。 一人の方は、AIエージェントで理解した内容をコミュニティに共有し、人々と学びを深める取り組みについてお話しされていました。 このセッションを聞いて感じたのは、まず、英語の聞き取りはすごく難しいという言語的な部分のハードルでした。 ただ、同時翻訳しながら聞いて思ったのは、AIが発達してもコミュニティの重要性は変わらないということです。 人と人とのつながりという部分は、人間同士でしか補えないのだと感じました。
参考資料: Building Strong Community Connections
現地コンテンツ
Build Quest
Build Questは、Microsoft Buildの会場のみで参加可能なイベントです。 サイト上から登録し、クエストのようにコンテンツをクリアするとポイントが貰えます。ポイントに応じて景品が貰え、50ポイントでレベル1、300ポイントでレベル2、600ポイントでレベル3の景品が貰えます。 私はレベル2までの景品をいただきました。



Research Lab
Microsoft Research Labのブースでは、「Promptions」を試すことができました。 こちらでは、プロンプトからAIで画像を作る体験をしました。


※プライバシー保護のため、画像にぼかし処理をしています。
AI Skills
Build Questの「Build your Skills (NEW)」のチャレンジでは、Skill Hubにある、「AI Skills Navigator」のブースに行きました。 そちらでは、AI Skills Navigator | Homeで、自分で学びたいスキルを調べ、自分に合わせた学習パスを作成するといったサイトを試しました。

※プライバシー保護のため、画像にぼかし処理をしています。
GitHub Learn
こちらでは、2つのチャレンジに参加しました。
- 「Merge of Legends」
こちらはGitHub上で行いました。 崩れたブランチの順番を修復していく、バージョン管理の概念を学べるようなゲームでした。 - 「Agentic Legends」
こちらは、以下のような画面で、横スクロールのゲーム形式でした。 途中クイズが出て、それを解くといったイメージです。



Skill Hub
こちらでは、PCにあるいくつかのチャレンジに挑戦し、ポイントを貰えます。 こちらでは、GitHub Copilotを使いながらタスクに取り組みました。中途半端なコードを修正してきちんと動くようにするといったタスクなど、様々でした。

ブースについて
会場内には、Microsoftの各製品や、パートナー企業のブースが並んでいました。 各ブースでは、お話できたり、ノベルティを貰えたりと、歩き回るだけでも楽しめました。



※プライバシー保護のため、画像にぼかし処理をしています。

※プライバシー保護のため、画像にぼかし処理をしています。


After Party
風が非常に強い中でしたが、The Chainsmokersがステージに登場し、会場を盛り上げました。 参加者は、飲み物を飲みながら、盛り上がりました。
会場について
会場では、簡単な軽食(ポテチやチョコ・スナック菓子)と、昼食が出ました。 また、コーヒー・デカフェコーヒー・水・ホットウォーター(紅茶も作れる)など飲み物も充実していました。そのため、飲み物や食べ物ともに、困ることはありませんでした。

その他一般的な話
Waymo
現地では、Waymoが当たり前に走っていました。 せっかくサンフランシスコにきたので、乗ってみました。 アプリで簡単に配車でき、目的地までスムーズに到着できました。


ホテル
宿泊先は、フィッシャーマンズワーフのホテルにしました。 歩けはする距離でしたが、一緒に行った人とタクシーを乗り合わせたり、Microsoft Buildの会場から出ている無料のシャトルバスを使ったりして移動しました。 このホテルはたまたま朝食が無料で付いており、ビュッフェ形式でいただくことができ、美味しかったです。

時差ボケについて
私は全くありませんでした。 18時過ぎの飛行機で移動し、昼過ぎに着くというルートでした。その際、機内で多少眠れたのが良かったのかなと思います。 念のため市販の睡眠改善薬を3泊分持参し、初日と2日目はそれを飲んで、しっかりと眠ることができました。 もし今後海外に行くときに時差ボケやきちんと眠れるか不安な方は持って行っても良いかもしれませんね。
感想
まず、海外自体初でしたが、イベントでは多数の人が親切に対応してくれたので、楽しく過ごすことができました。 英語でセッションを聞くのはかなり大変でした。しかし、翻訳しながら色々なことを学ぶことができ、普段味わうことのできない刺激的な体験となりました。 セッションはもちろん、運営のサポート・参加者との交流・ブース・食事と、どれも充実したイベントでした。 私が聞いたセッションはAIをテーマにしたものが多かったですが、業務にも実際に活かすことができそうなテーマも多かったです。 セッションのところで紹介はしていませんが、AIの実践的な使い方の部分のTips系のセッションは、実際に業務に活かしていきたいです。
おわりに
以上、Microsoft Build 2026 の参加レポートでした。 全体を通して、AIやAzure・Microsoftのデバイスやシステムの知見を得ることができました。 また、日本人だけでなく、海外の方との交流もでき、有意義な2日間を過ごせました。 今後も機会があれば、ぜひ参加したいと思っています。 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
