チームのモチベーションコントロール

はじめに

はじめまして。ライフ事業部の尤(ゆう)と申します。防災気象に関するサービスのPOを担当しております。 今回、約半年間のアジャイルトレーニングを受け、チームで働くうえでとても重要だなと思うことの中で、気になったテーマ「チームのモチベーションコントロール」を取り上げました。

普段からオフショアチームと仕事をする機会が多く、モチベーションのコントロールは非常に大事だと実感する場面が多々あるため、実体験を交えてご紹介できればと思います!

モチベーションが重要な理由

なぜモチベーションが重要になるのか。「モチベーション」とはまさに仕事をする原動力。人間だれしも、モチベーションが高い日、低い日を経験したことがあるかと思います。モチベーションが低い日はどうしても作業が進まなかったり、ミスをしてしまったりします。同じようにチームメンバーのモチベーションは、プロダクト開発の生産性に直接影響します。特にアジャイルソフトウェア開発においては、集中力を高めるために心身ともに健全な状態をキープし続ける環境を作り出すことが重要になります。

アジャイル宣言の原則から読み解く

原則8:「アジャイル・プロセスは持続可能な開発を促進します。一定のペースを継続的に維持できるようにしなければなりません。」
“Agile process promote sustainable development. The sponsors, developers, and users should be able to maintain a constant pace indefinitely.”

無理のない一定の開発ペースを保つことは、ビジネスの成功につながります。無理をして一時的に生産性を上げたとしても、その無理が祟ってその後の生産性が落ち、結果的にトータルパフォーマンスは低下してしまいます。開発者の生産性を最大限に引き出し、価値あるものを提供し続けるためには、開発者だけでなく、ビジネス側の人も心身ともにベストな状態を保ち、無理のない一定のペースを維持することが、重要です。XP(エクストリームプログラミング)のプラクティスによると、週40時間の労働が無理のないペースと言われています。

モチベーションを上げるためにできること

モチベーションを上げるためには以下3つが重要となってきます。

1.信頼関係の構築
オフショア開発となると、どうしても信頼関係を築くのが難しいです。私が関わったプロジェクトにおいては、最初は仕事の話しかしなかったメンバーでしたがチームビルディング通じて仲良くなり、現在では日々のMTGの最初の時間や余った時間で、たわいもない話をしたりします。一見たいしたことではないように見えますが、チームにとってはとても重要な時間です。対面のコミュニケーション(テレワークではビデオ通話)をとることで相手の性格を知り、信頼関係が生まれます。チーム内で信頼関係が構築した後は、チームで頑張ろうと日々思えるようになりました。

2.プロジェクトの目的とゴール
目的とゴールの設定・見直しはそのままメンバーのモチベーションに直結します。なんのために我々はプロダクトを作って、何をゴールとするのかが曖昧だと、どうしてもチームとしての一体感は生まれず、結果としてモチベーション低下につながります。私はビジネス側の事情も詳しく開発メンバーに共有することで、今の状況をチーム全員で把握できる環境を作り、目的意識が薄れることを防ぐように意識しています。

3.個人目標設定と評価
高すぎる目標を求めると、かえってモチベーションの低下につながります。社員がやりたいことと、会社として社員に求めていることをなるべく一致させる必要があります。評価も上司の感覚的な評価ではなく、客観的に定量データをもとに評価できる仕組みが必要です。

モチベーションに関わる手法の紹介

・ニコニコカレンダー

ニコニコカレンダーとは、日々のモチベーションをカレンダーに反映させて、チームの状況の変化や、個人の気持ちの変化を把握することができる手法です。 メンバーの気持ちが同期しているか確認することで順調か確認できるのではないでしょうか。

  1. 青色のシール=Good、黄色のシール=Normal、赤色のシール=Badといったように、モチベーションを視覚化する
  2. 低いモチベーションが続くようなら、SMがその原因を探り、メンバーのモチベーション向上を手助けする

f:id:mti-techblog-writer:20210824232539p:plain

・スプリントスコア

スプリントスコアとは、チームで出した数字からメンバーがこのスプリントをどう感じているのか、本音レベルのチェックを反映したものです。 スプリントスコアは、スプリントを定性的に見て、チームの士気を反映させるように設計されています。

  1. 振り返りを行う際に、ファシリテーターが参加者全員にそれぞれ付箋に数字(1~10のいずれか)を書いてもらう(1=ひどい、10=素晴らしい)
  2. 参加者は他の人に数字を見られないように伏せておき、その後付箋をファシリテーターに手渡す
  3. 全員のスコアを足して人数で割ることで平均を計算する
  4. 皆に結果を伝え、前回の振り返りの時の数字と比較する

f:id:mti-techblog-writer:20210824233559p:plain

まとめ

アジャイル開発におけるモチベーションコントロールについて紹介させていただきました。アジャイル開発をするにあたって、チームの関係性、モチベーションはとても重要だと日々感じておりましたが、なぜ重要なのかを実際に研修で学ぶことができました。私は現在のチームで開発がスタートして2年が経ち、モチベーションに関して考える機会が減ってしまいましたが、この研修を機にもう一度振り返ることができました。 どの現場でも、モチベーションは関わるものなので、みなさまにとって本記事がお役に立てれば幸いです。