Hacker's Day 201806 開催レポート

こんにちは。
アーキテクト見習いの 小池@テックイベント運営エンジニア です。
先日 Hacker's Day と題した社内技術イベントを開催しましたのでご紹介します。

セッション形式で行われ、社内のエンジニアだけでなく外部から豪華ゲストを多数お呼びして盛大に行われました。

副社長 泉さん

トップバッターは弊社取締役副社長の泉さんです。
泉さんはエンジニアとしての経歴をお持ちです。
ご自身の経歴を改めて振り返っていいただいた後に、今後の展望としてどんな技術分野に注目し、期待しているかというお話をしていただきました。

IT 技術を様々な分野に応用させていくという xTech は今後どんどん加速していくので見逃せない。
また、AI、自動化、IoT といった技術はもちろんのこと、量子コンピューターに対しても期待しているとのことでした。

取締役としての視点でなく、エンジニアとして語る泉さんのお話は大変新鮮でした。

レオンテクノロジー 守井様

続いては 株式会社レオンテクノロジー の 守井浩司 様にご登壇いただき、「アプリケーション開発における脆弱性への対策ポイント」についてお話しいただきました。
守井様はいわゆるホワイトハッカーとして有名なセキュリティに対するスペシャリストです。

アプリケーション脆弱性を付いた不正アクセスが年々増加し、巧妙化しているという現状を踏まえた上で、Web サービスを作るにあたって考慮しておかなくてはいけない開発者の心得を具体例盛りだくさん(!)でご紹介いただきました。
SQL インジェクションやクロスサイトスクリプティングなど基本的なものでも決して甘く見てはいけない!
毎日どこかが機密情報を漏らしちゃってるぞ!

弊社ではサービスイン時に(サービスイン後も定期的に)セキュリティーチェックを実施し、パスしなければいけないことになっています。
それでも日頃の開発からこういった観点でプロダクトを見ないといけないなと改めて思いました。

「いざというときの用心棒、懐刀に守井!」

(とある弊社サービスを例にとってセキュリティーチェックの実演をしてくださり・・・中の人のひとりとしてはドキドキハラハラでした)

Akamai ミスラ様、飯塚様

アカマイ・テクノロジーズ合同会社 からは2名のゲストにお越しいただきました。

アジェイ・ミスラ 様からは「世界のセキュリティーの"今"を知る」と題して、世界規模で横行した/しているサイバー攻撃についてお話いただきました。

Struts の脆弱性を突いた Equifax の情報漏えい事件や Bad Rabbit に代表されるランサムウェアの出現など2017年は世界を震撼させるようなサイバー事件が多く起きました。
2018年に入ってからも GitHub への DDoS 攻撃やダーク Web でやりとりされたリストを用いた "狂った" リスト型攻撃など不安は尽きません。

ミスラ様はこのような事件や脅威について、何がどう "ヤバイ" のかを(ユーモアたっぷりに)ご説明くださいました。

サンプル環境にて脆弱性を用いた OS コマンドの実行やサイト改ざんといった攻撃の実演を披露していただきました。
数行の Python コードを使うだけで簡単にできてしまうのは驚きとともに恐怖でした。

続いて、飯塚忍 様からミスラ様のお話を踏まえた上で、Akamai 製品を使った防御についてご説明いただきました。

代表的な3つの製品として、公開サーバー防御のための Kona Site Defender、DNS 防御のための Fast DNS、そして iDC 防御のための Prolexic をご紹介いただきました。
Kona Site Defender はその機能もさることながら、SLA 100% という点にも感心させられました。

「Security といえば・・・!! Akamai があるじゃない!!」

エンジニア 武田さん

アメリカ・シアトルで開催されたマイクロソフトの技術カンファレンス Build に弊社から数名が参加いたしました。
その代表としてエンジニアの武田さんが登壇!

Build の内容はいろんな記事や Channel 9 でみんな知ってるよね?ってことで、その他もろもろのシアトル珍道中レポートです笑
Build 会場でのあれこれや、英語での苦労話、シアトルの街並みや Amazon Go の体験談など現地に行ったからこそのお話をたくさんしてくれました。

Build に行くことで多くの刺激を受け、モチベーションが上がったとも話していました。

弊社では Build だけでなく AWS の Re:Invent やその他海外カンファレンスなどに参加できる機会があります。
しかし現状では決してその機会が多いとは言えませんので、もっと多くのチャンスが得られるようにエンジニア自身の活躍によってそうなっていくといいなと(小池談)

武田さんには上がったモチベーションを業務で存分に発揮してもらえることでしょう!

マイクロソフト 千代田様

最後は 日本マイクロソフト株式会社 から ちょまど こと 千代田まどか様にご登壇いただきました!

iOS アプリ、Android アプリ、Windows(UWP) アプリなどをワンソースで作成できる Xamarin ですが、その良さを改めて解説してくださいました。
ちょまどさんの所感では Xamarin を使うとコードの8割ほどが共通化可能で各 OS らしい UI が簡単に作れるとのことなので、マルチプラットフォームの作成が求められるシーンでは非常にありがたいですね!

また、Xamarin への乗り換えの容易さを理解できるようにと、Swift のサンプルコードから Xamarin コードへの書き換えデモを行ってくれました。
ほんとにあっという間に書き換え(翻訳?)がされていきました。
API のラッパーなんだなぁとしみじみ。

ちょまどさんの後には弊社内で Xamarin を使っているエンジニア達のライトニングトークを行いました。
「Xamarin 使い始めてみたけど、ここが大変だった」「絶望的に詰まったけどこうやって解決した」「ここがすごい」「もっとこうなってほしい」「Xamarin 大好き」などなど・・・。
ライトニングトークをしたエンジニアに対してちょまどさんから Xamarin 教本やマイクロソフトのノベルティなど激励のプレゼントも頂いちゃいました!

まとめ

今回のイベントではこれでもかってほどに豪華なゲストをお招きして、たくさんの貴重なお話をしていただきました。
そのおかげもあり大盛況のうちにイベントを終えることができて、運営側としては嬉しい限りです。
ご登壇いただいた方々に改めて感謝申し上げます!

みんなで "エムティーアイ" ポーズ

また面白いイベントやるぞー!

(司会もっとうまくできるようにならないかなぁ)