スマートスピーカーハッカソン結果発表!

こんにちは。
アーキテクト見習いの 小池@テックイベント運営エンジニア です。

社内イベントとしてハッカソンを開催しました。
今回のテーマは「スマートスピーカーを活用したシステム/サービス」…… ざっくり!

  • アイデアソン(講演/グループワーク): 1日
  • ハッカソン : 1日 + 任意1日
  • アワード(発表会/表彰式): 1日

という日程で行われました。

※ アイデアソンの講演についての記事はこちら tech.mti.co.jp

アワードでは各チームがプロダクトに込めた思いや魅力をプレゼンしてくれました。
弊社社長の前多も審査員として参加し、大盛況のうちに終了しました。

各チームの成果物

※プロダクト名 / チーム名 (発表順)

色相チェッカー / 17卒

感情を色で表すスピーカー!?
声から感情を分析し、感情に合わせて LED の色が変わる IoT 機器です。
これで自分でも気づかないちょっとしたストレスや、怖い上司のイライラを察知できるかも?

2017 年新卒入社メンバーによるフレッシュチーム。
なんとこのチームはデバイス自体を自作してしまいました!
ラズベリーパイにマイクと LED テープを接続し、100均のタッパーに詰めて色を塗るというなんとも温かみを感じる作品です。
Node.js と自然言語解析 API を駆使してスマートスピーカーをじさk……ちょっと待て、スピーカー繋がってないぞ?
スマートスピーカーがテーマなのに!
(時間とタッパーの容量が足りなかったそうです笑)

オペなう / DragonDestroyers

手が使えない状況……それは手術(オペ)中だ!
手術中の投薬量の記録・確認、バイタルデータの確認を VUI で実現。
手術に携わる人手不足の解消に一役買いたい!

2017年新卒入社エンジニア2名と2014年新卒入社企画者2名で結成された、考えて作れるチーム。
オペなうは Alexa で「○○メディシンを 10 mg」といった具合に投薬量の記録をしたり、その投薬量を声と画面で確認できるシステムです。
また、患者のバイタルデータも声で確認できます。
医療分野にスマートスピーカー、アリかもしれませんね。

CaLuna / やまにる

CaLuna = CARADA + ルナルナ + α
生活、日常に寄り添いサポートする家族のようで友達のような存在

ヘルスケアサービスを中心に弊社の既存サービスとの様々な連携を提案、デモ実装してくれました。
様々な生活シーンに合わせ、スマートスピーカーを通して弊社サービスがユーザーをお手伝いするというプロダクトです。
プロダクトも面白いんですが、なんと言っても発表とデモが笑
自己紹介から Alexa に喋らせるし、Alexa と漫才するし、ネタ要素満載だし……会場の雰囲気を一気に持っていく発表でした。

コスモンの部屋 / ウー部

スマートスピーカーは「可愛くない」!
我々のアイデアによってスマートスピーカーに愛着が湧き、思わず話しかけてあげたくなります。

スマートスピーカーのデフォルト音声では物足りないというところに着目し、Alexa にコスモンという可愛い女の子キャラを誕生させました。
声が変わるだけでなく、ユーザーとの親密度や会話の流れから口調が変わったり、ちょっと怒ったりという機能も持っています。
最終的にはキャラクターとしてコスモンを完成させるという野望も語ってくれました。

MyFit Voice / NONAME

トレーニングはしたいけど一人では長続きしない……
スマートスピーカーがトレーナーになってくれますよ!
自宅で楽々トレーニング!

スマートスピーカーに話しかけると、トレーニングの内容を提案・説明してくれます。
さらにトレーニングに合わせてカウントの読み上げや、鼓舞させるような合いの手を入れてくれます。
これなら三日坊主にならないかも!?

スマートロックシステム / 井村屋

スマホで鍵開けはもう遅い!
そう、まさしく「開けゴマ!」
合言葉がカギになる、誰でも使える新しいスマートロックシステム

前回ハッカソン優勝チームの井村屋が挑んだのはスマートロックシステムです。
段ボールをうまく使ってシリンダー錠の鍵開け部分を作成。
スマホアプリで事前に合言葉と有効期限を設定すれば準備 OK!
あとは「開け○○!」と合言葉とともにスマートスピーカーに言えば解錠されます。
会場で実演してシリンダー錠が開いたときには大きな歓声が生まれました。

声でらくらくおくすり記録 / GET WILD

ノートに服薬の記録をするのは大変なんです……
我が子を思うパパが考えた服薬記録サービス!

メンバーのお子さんが小児喘息を患っているため、毎日服薬記録をしてお医者さんにお見せしないといけないそうで、これが案外大変とのことです。
そこで自らソリューションを提供してしまおうというエンジニアニズムを発揮したサービスです。
声で服薬を記録できるのはもちろん、「おくすり飲めたね!」「パンパカパーン(効果音)」といった小さい子供が楽しくなるようなフィードバックも魅力です。
プレゼンでは実際に別のメンバーのお子さんが使ってるシーンを CM チックに編集したムービーが上映され、心が暖かくなりました。

気になる結果は?

合計7チーム 23名が参加してくれた今回のハッカソン。
審査員による厳正な審査の結果、より優れていた次の上位3チームに表彰が行われました。
前多の講評とともにお知らせします。

第1位 CaLuna / やまにる

利用シーンをしっかり考えられていて、既存のサービスとの連携でシナジーを狙っている点がいい。
加えてプレゼンが面白い、スマートスピーカーを普段から使いこなしてるという感じが伝わってきた。

第2位 色相チェッカー / 17卒

スマートスピーカー自体を作ってしまおうという気概がいい。
他のチームにはない独自性が評価できる。
しかも意外と安価に作成できるということにも驚いた。

第3位 声でらくらくおくすり記録 / GET WILD

今すぐ使えそうなほど完成度が高い。
最後のムービーに出てたお子さんの笑顔が良かった。
実際に使っているユーザーが喜んでいるんだから間違いない。

総評

どのサービスも大変素晴らしいものだった。
評価も僅差となり非常に難しかった。
新しいサービスを考える際に、企画をしっかりと詰めてから作り込んでいくというやり方もあるが、ちょっとした遊び心から実際にモノ作ってみてそれを使いながら改善していくというやり方も悪くないと思った。
そうやって実際に動くモノを見ると「あぁ、そういう使い方もあるか」というふうにいままで思いつかなかった使い方やアイデアが見つかって本当に良いものが生まれるかもしれない。
そんなイメージを持てたということも、今回のハッカソンでの収穫だと思う。


今回のハッカソンも面白いアイデアや奇抜なプロダクトがたくさん生まれました。
これをヒントに新サービスが生まれるかもしれません!

次はどんなテーマでハッカソン開催しようかなー